自分たちのミュージックビデオを作った話

2023年はITイメージングが発足して5周年の節目となるメモリアルイヤーである。

例年、取引先の皆様に見て頂けるように、その1年の活動をまとめた動画を作っていた。

翌年のカレンダーを作り、年末年始のご挨拶に持参するのと同様の感覚である。

自社紹介の動画を作って見てもらう、というのも建築写真業では少ないケースだと思うが、

それを今年は、自らが出演するミュージックビデオ(MV)を作る、

という、齢40を越えた2人がやるにしては、あまりにもチャレンジングな内容に決定した。

弊社が信頼する動画のプロに相談した所、楽曲もオリジナルを作っちゃいましょう、

というご提案をいただき、全乗っかりする事にした。(決してヤケクソではない)

ベースとなる我々の思いを歌詞に昇華して頂き、オリジナルのトラックに乗った仮歌を貰った際、

こんなのを本当に歌えるのか!?本当に聴かせられるのだろうか!?と脳内が心配で溢れそうになった。

その心配の核は、ラップのパートがあるという事に他ならない。

ラップとは無縁の生活をしている私にとってそれは、飛行機に乗せられ操縦しなさい、と言われるに等しい。

しかし無情にもレコーディングの日は来てしまい、それはそれは苦労しながらなんとか完了できた。

後日、その音源に合わせてMVの撮影をして頂いた訳だが、

プロフェッショナルの仕事を間近で見させて頂き、とても刺激になる体験だった。

一つの目的のために皆が動いている感覚が心地よく、細部まで追求する姿勢は忘れてはならない、と思わせてもらえた。

何事も本気でやらなくてはいけないし、やれば得るものが必ず有る、と感じた。

私はこの撮影の為に生まれて初めてのパーマをかけ、レンズの前に立ったのだが、それについては後日、綴る予定である。

レコーディングとMV撮影という、専門外の事を日常業務の合間にこなした事で、

アンテナの受信の幅が広がり、自分自身の感覚や思考が豊かになったように思う。

何気なく聞いていた楽曲でも、作り手の思いに耳を傾けたり、

歌う事、演じる事の難しさを身を持って体験した事で、リスペクトの気持ちが持てるようになった。

今後もこの体験を元に、自身が感じる事象を無視してしまわないようにしたいし、

次回作の構想にもきっと活かせられる原体験として、大切にしていきたい。

今回テーマにしたMV「俺たちの生きざま」

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